腹腔鏡とは
通常はお腹を切っておこなう手術を、数ヶ所の1cmぐらいの傷でおこなうことができます。
腹腔鏡専用の内視鏡をお腹の中に挿入し、お腹の中の様子をモニターに映し出して、お腹の中で手術をおこないます。
傷が小さくすむため、術後の痛みが少なく、回復が早くなります。
また、内視鏡により鮮明に拡大された映像を見ることができるので、より精密な検査・手術をおこなうことができます。
実際の手術例
1.避妊手術
3ヶ所の小さな傷で手術をおこなうことができます。痛みが少なく、術後の回復も早くなります。
お腹の中を鮮明な画像で確認しながら手術できるので、内臓の状態や止血の確認を確実におこなうことができます。
2.膀胱結石摘出手術
膀胱の中にできてしまった結石を、膀胱内を確認しながら最小限の傷で摘出することができます(腹腔鏡補助下手術)。
傷の大きさは結石の大きさに比例します。
膀胱の中を鮮明な映像で確認しながら結石を摘出できるので、結石の取り残しや膀胱粘膜の損傷などのリスクを軽減できます。
3.肝生検
黄疸が出ていたり、血液検査で肝臓に異常が疑われる場合、肝臓の組織検査が必要なことがあります。
腹腔鏡は小さな傷で肝臓の組織を採取できるため、少ない負担で検査をおこなうことができます。
4.腹腔内の停留精巣(潜在精巣・隠睾)の摘出手術
お腹の中に留まっている精巣を腹腔鏡で確認し、小さな傷で摘出することができます。