当院での治療例

Case_8.

炎症性結直腸ポリープ  - 小型犬 -

来院理由

ミニチュア・ダックスフンドで慢性的な血便としぶりが続いているとのことで来院されました。

処  置

直腸検査で肛門から5cmぐらいのところに腫瘤が触知されました。

つづいて内視鏡検査をおこない、詳細な観察と腫瘤の組織の採取をおこないました。

拡張した膀胱

組織の病理検査をおこない、炎症性結直腸ポリープと診断しました。

治療として、まず内科的な免疫抑制療法をおこないました。良好な反応がみられ、腫瘤が消失し、血便やしぶりがなくなりました。その後はお薬の量を調節して維持治療をおこなっています。

犬の炎症性結直腸ポリープは、大腸(結腸および直腸)に炎症性の腫瘤(ポリープ)ができる疾患です。鮮血・粘液便やしぶりが特徴的な症状で、中高齢での発生が多いです。
この疾患は、免疫学的な異常が病態に関与する免疫介在性疾患のひとつと考えられています。日本ではミニチュア・ダックスフンドに多く、遺伝的要因があるといわれています。
治療は、内科的な免疫抑制療法を行います。具体的には、ステロイド剤、免疫抑制剤、抗生剤、プロバイオティクス、座薬の投与などをおこないます。
内科治療に反応が認められない場合や、腫瘤が極めて大きい場合などは手術をおこなう場合もあります。

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