当院での治療例

Case_7.

リンパ腫  - 猫 -

来院理由

食欲があるが痩せてきた、ときどき吐く、とのことで来院されました。

処  置

各種検査をおこなったところ、腹部の超音波検査にて小腸に直径4cmほどの腫瘤が認められました。

腹部の超音波検査 小腸に直径4cmほどの腫瘤

腫瘍が疑われたため、細胞診検査(腫瘤を細い針で刺して細胞を採取する検査)をおこなったところ、多数の大型のリンパ球が認められました。

細胞診検査 多数の大型のリンパ球

採取されたリンパ球の遺伝子検査をおこなったところ、Bリンパ球の腫瘍性の増殖が認められました。

以上の所見から、リンパ腫(消化器型)と診断しました。飼い主様と相談の結果、抗がん剤の多剤併用療法を開始し、現在は腫瘤が消失して寛解状態が得られています。

リンパ腫は血液に含まれる白血球という免疫細胞のひとつであるリンパ球が腫瘍化したものです。消化管や胸腺、腎臓、鼻腔、肝臓、脾臓、脊髄などから発生し、血液やリンパの流れに乗って全身に広がり、最終的に死に至ります。猫では最も発生率の高い悪性腫瘍のひとつです。
リンパ腫は現在のところ、その他の慢性疾患と同様に根治が難しい病気です。しかし、治療により腫瘍細胞の増殖をコントロールすることができれば、質の高い生活を維持することができます。

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